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三国志・ 三國志の基礎知識

●「三国時代の食事再現&入門」   文:一条さん

三国時代の料理?を再現!

 それでは三國志の時代、彼らは何を食べていたのでしょうか?
 
 というテーマも漠然としていて、つかみ所がないので、実際に作ってみましょう、というイベントを行いました。
 2016年7月10日、福岡県福岡市ももちパレスで行われた、「三国志ファンミーティング 古代中国の食を再現!」
 というイベントで作られた料理(写真)です。

 
 はじめまして。一条と申します。
 三国時代の食ということで、このコラムを書かせていただきます。
 つたない知識と文章ではありますが、おつきあいください。

 『食べる』という行為は、人間にとって普遍的なことです。
 どんなに未来に行っても、またどんなに過去をさかのぼっても、人間は必ずなにかを食べていました。
 ですが、時代によって、地域によって、食べるものは大きく変化します。
 三国志の時代を、黄巾の乱から始まり晋の統一に終わるとしても、西暦にして2世紀から3世紀のころです。
 英雄たちが行き交うあの時代、あの武将は何を食べていたのでしょうか?

 三國志には、食にまつわるエピソードがいくつも出てきます。

 わらじ売りの劉備は曹操に野心を見抜かれないよう野菜を育て、
 関羽は毒矢の治療を受けながら肉を食い酒を飲み、
 張飛は酒での失敗を戦場で取り返し、
 諸葛亮は饅頭を作って河の神を鎮めます。
 
 ところで皆さんは『中国の料理』と聞いて何を思い浮かべますか?

 ラーメン?餃子?酢豚?フカヒレスープ?

 主に炒め物が多く、味付けは油っぽくてこってり、唐辛子で味付けしたもの多い印象でしょう。
 
 ですが、三国志の時代、炒め物は少なく、食べ物は煮炊きしたものが多かったようです。
 煮物は「羹(あつもの)」と言い、具の入ったスープ料理です。 
 焼き物も油で炒めるのではなく、串に刺して火で炙った料理が多いようでした。
 ご飯は私たちはお米を主食としていますが、三国時代は粟、黍、麦、それに米など、それぞれの土地に根ざした穀物を蒸し
 たりお粥にしたりして食べていました。
 
 三国志にはよく麦の話が出てくるので、特に重要な穀物だったのでしょう。
 その麦も主に大麦を炊いた麦ご飯でしたが、小麦を粉にした麺類や饅頭などが徐々に広まっていく時代でもありました。

 また、お茶が酒に変わる飲み物として、徐々に広まっていった時代でもあります。

 こうしてみると、三国志の時代は食の分野でも、私たちが知る中国の形に、少しずつ近づいていった時代とも言えるようです。
 それらをいくつかの資料からもっと詳しくひもといていってみたいと思います。

 

英傑コラムその1 三國志の食 第一回三国時代の料理?

英傑コラムその2 七草粥と三國志? の不思議な関係

 

三国志入門


一条(いちじょう)さんご紹介

 三国志愛好家 、英傑群像のよき理解者
 「三国志ファンミーティング 古代中国の食を再現!」主宰
 元三国志城博物館 協力スタッフ
 九州で農業の傍ら、歴史研究を行う。
 三國志の食文化と農業にスポットを当てて研究中。

 好きな三国志人物:呂布


 参考文献

 『斉民要術 現存する最古の料理書』田中静一 小島麗逸 太田康弘 編訳 雄山閣
 『四民月令 漢代の歳時と農事』崔寔 渡部武 訳 平凡社
 『正史 三国志』1〜8 陳寿 裴松之 注 ちくま学芸文庫
 『中国の食文化史研究〈山東編〉』横田文良 定延健二 監修 辻学園調理・製菓専門学校
 『中国の食文化史研究〈天津編〉』横田文良 定延健二 監修 辻学園調理・製菓専門学校
 『中国飲食文化』王仁湘 鈴木博 訳 青土社
 『中国の歴史 5 中華の崩壊と拡大 魏晋南北朝』川本芳昭 講談社
 『中国文明の歴史 4 分裂の時代 魏晋南北朝』森鹿三 責任編集 中公文庫
 『茶経 全訳注』布目潮? 講談社学術文庫

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